NASのデータ移行・リプレースにおける注意点
ネットワークを介してデータを読み込み・保存できるNAS。サーバーと同じように、ハードウェアは少しずつ老朽化するため、定期的なリプレースが必要です。ここでは、NASのデータ移行・リプレースにおける注意点を解説します。
NASのデータ移行・リプレースの注意点
NASをデータ移行・リプレースする際は、下記の点に注意する必要があります。
故障する前の対応が大事
NASに搭載されているストレージは、突然壊れてしまうことも珍しくありません。NASは24時間稼働しているため、ハードウェアへの負荷が大きく、本来の耐用年数よりも早く故障するリスクがあります。不具合が発生する前に、リプレースなどの対応を取ることが重要です。
作業前に必ずバックアップを取る
NASのデータ移行・リプレースを実施する際は、作業前に全データのバックアップを取っておきましょう。作業中にトラブルが起きると、データが消失・破損するおそれがあります。
売上や顧客などのデータが消失すると、業務に影響が出てしまいます。そうした事態に備えるためにも、バックアップが重要です。
データの移行には時間がかかる
NASをリプレースする場合、作業時間には余裕を持たせておきましょう。保存されているデータ量にもよりますが、データの移行には時間がかかります。
また、作業中はNASにアクセスできませんので、業務に影響しないよう注意が必要です。業務への影響を最小限に抑えるために、作業する時間は慎重に決めましょう。
EOSL前にリプレースを検討する
NASをリプレースするタイミングで迷った時は、EOSLを基準に考えましょう。保守期間が終了すると、メーカーのサポートを受けることができません。ファームウェアの提供も終わってしまうため、セキュリティ上の脆弱性が見つかっても対応できなくなります。安心して使うためにも、EOSL前にリプレースしましょう。
設置環境も見直しを
NASのリプレースに合わせて、設置環境も見直してみるとよいでしょう。HDDなどのストレージは熱に弱く、室温や設置環境の影響を受けます。室内の温度管理はもちろん、チリ・ホコリが溜まらないよう注意する必要があります。現在の設置場所に問題はないか、一度チェックしてみましょう。
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