リプレースにおけるレンタルサーバーの役割とは
サーバーをリプレースする場合、メーカー・ベンダーから本体を購入し、自社で運用・保守するケースも珍しくありません。しかし、コストや保守の負担を減らしたいのであれば、レンタルサーバーという手段もあります。ここでは、レンタルサーバーのメリットやデメリット、リプレースが有効なケースなどを解説します。
レンタルサーバーとは?
レンタルサーバーは、サービス事業者が貸し出しているサーバーのことをいいます。大別して共用サーバーと専用サーバーの2種類があります。
借りる側はサーバー本体を購入する必要がなく、初期費用と月額費用のみで利用できるのが一般的です。サーバーの保守も事業者側が行いますので、保守サービスを探したり、EOSLを気にしたりする必要はありません。
レンタルサーバーのメリット
レンタルサーバーには、通常のリプレースとは異なるメリットがあります。
サーバーの保守が不要
レンタルサーバーは、事業者がサーバーの保守やメンテナンスを行います。自社で対応せずに済みますので、システムの運用に専念できます。保守担当者の配置や、メーカー・第三者保守も不要になります。
サーバーを購入しなくて済む
レンタルサーバーを利用すれば、サーバー本体を購入する必要がありません。コストは初期費用と月々の利用料のみで済みます。数十万円のサーバー購入費用を抑えられるほか、数年に1度のリプレースも不要になります。
レンタルサーバーのデメリット
一方、レンタルサーバーにも少なからずデメリットがあります。
ハードウェアの変更ができない
レンタルサーバーのデメリットとして挙げられるのがハードウェアの変更です。自社でサーバーを購入した場合、要件に合わせてハードウェアを構築・変更できます。
一方、レンタルサーバーはスペックが決まっており、勝手に仕様を変更することができません。もし現在より高いスペックが求められる場合、プラン変更や他社への移行が必要です。
サポートは事業者次第
レンタルサーバーのサポート体制は事業者次第です。サポートが充実している事業者もあれば、必要最低限のサポートしか提供していない事業者もあります。レンタルサーバーを契約する場合、サポート体制はしっかりチェックしておきましょう。
他者の影響を受ける
共用サーバーの場合、複数人で1台のサーバーを利用するため、他者の影響を受ける点に注意が必要です。他者が負荷のかかるシステムを稼働させると、自社のシステムの動作が遅くなることがあります。一方、自社のシステムが他者に影響を与える場合もあるので注意しましょう。
レンタルサーバーが有効なケース
以下に当てはまる場合、レンタルサーバーを使ったリプレースがおすすめです。デメリットも考慮しつつ、社内で検討してみましょう。
コストを抑えたい
サーバーの購入費用や運用コストを抑えたい場合、レンタルサーバーが適しています。レンタルサーバーは月額費用しかかからないため、自社で運用する場合と比べコストを削減できる可能性があります。
保守まで手が回らない
保守担当者がいない、予算的に外部委託が難しいなど、保守まで手を回せない時もレンタルサーバーを検討しましょう。サーバーの保守・メンテナンスは事業者側が実施します。ただし、メンテナンスのタイミングは事業者によりますので、通知が来たら社内で共有しておきましょう。
編集チームのまとめ
日々進化を続けるレンタルサーバーに関するサービスについて解説しました。
ITへの投資=手間とコストは、かけるべきタイミングが重要です。しっかり見極めましょう。
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