サーバーリプレースの手順・担当者がやることを分かりやすく解説
サーバーリプレースは、いくつかの手順を踏んで実施する必要があります。規模によっては時間もかかりますので、スケジュールを組んで作業を進めましょう。ここでは、サーバーリプレースの手順や、担当者がやるべきことを解説します。
サーバーリプレースの手順
サーバーリプレースの手順は次のとおりです。サーバーの保守期間が終了する前に取りかかりましょう。
課題の洗い出し
サーバーリプレースを始める際は、まず課題を洗い出す必要があります。現在運用しているサーバーの問題や業務上での課題と要望について、スタッフへヒアリングしましょう。
計画・要件定義
課題の洗い出しが終わったら、次にサーバーリプレースの計画を立て、要件を定義する必要があります。リプレースを実施する際は、計画書・提案書を作成し、移行対象や業務に与える影響などを明記することが重要です。計画の方向性を決めますので、忘れずに作成しましょう。
要件定義の際は、以下の点を明確にしておきましょう。
- 必要なサーバーの台数とスペック
- サーバーのバージョン
- 利用しているOS・ソフトウェアの種類
- サーバー本体以外に必要なハードウェア
要件は、次回のサーバーリプレースも見据えて定義することが大切です。業務拡大やデータ量の増加などに対応できるサーバーを選定しましょう。
見積もりと予算の確保
要件定義が済んだら、次はベンダー・メーカーに見積もりを依頼します。複数の会社から見積もりを取り、内容を比較して選びましょう。
並行して予算を確保も必要です。ハードウェアとソフトウェアの導入費用はもちろん、運用・保守まで含めたトータル費用を確保しましょう。なお、ハイスペックのサーバーを選ぶと予算が圧迫される可能性があります。オーバースペックにならないよう注意しましょう。
システム設計
予算を確保したら、システム設計へと移ります。要件定義を元に新しいサーバーを構築していきましょう。ホスト名やIPアドレスなどの設定を変更すると、接続する端末も再設定が必要な場合があります。負担を抑えるためにも、可能な限り旧サーバーの設定を引き継ぐことをおすすめします。
テスト運用・動作確認
システム設計が一通り完了したら、テスト運用を実施しましょう。新しいサーバーで実際のシステムを稼働させ、動作を検証します。問題なく動くかどうか、本番環境を想定してテストを繰り返しましょう。
データの破損・消失を防ぐためにも、テスト運用前にデータのバックアップを取りましょう。不安がある場合は本番データを使わず、テスト用データの利用をおすすめします。
テスト運用後、システム設計担当者に改善要望や問題点などをフィードバックしましょう。
データの移行・サーバーの入れ替え
テスト運用で問題がなければ、新しいサーバーへの入れ替えを実施します。新しいサーバーにデータを移行し、システムを切り替えましょう。
新しいサーバーへ一気に入れ替えると、トラブルが発生するおそれがあります。システムの切り替えが完了するまでは、古いサーバーと新サーバーを並行運用しておきましょう。
あなたが選ぶのは?
企業主導のサーバーリプレース
ソリューション3選
それぞれの目的や課題に合わせた適切なソリューションが次なる成長の鍵。
「言われるがまま」のリプレースから脱却するための施策を3つご紹介します。
コストを削減
リファービッシュ

- コスト削減が最優先
- 載せ替えリスクも最小限にしたい
- 一部の古い機器のみ変えたい
株式会社フィールドワン
様々なメーカーの再生品在庫を持ち、古い機種や珍しい機種にも対応。40年の実績から柔軟な代替提案も可能です。第三者保守サービスも行っているため、運用保守のランニングコストも大幅に削減できます。
自社負荷を軽減
コロケーション

- 運用保守・メンテナンスを任せたい
- セキュリティレベルを高めたい
- 災害リスクなども心配
MCデジタル・リアルティ株式会社
国内6か所・世界50か所にDCを持ち、うち国内2か所にある大型キャンパスDCではハイパースケールDCとして大容量電力&1ラックあたり6~15kWの高密度ラックを1/4ラック単位から利用できです。
シンプル&高機能化
マイグレーション

- レガシーシステムから脱却したい
- 柔軟性・拡張性の高い構成にしたい
- 事業拡大に備えたい
カゴヤ・ジャパン株式会社
クラウドソリューションはもちろん、ベアメタルサーバーなど様々な手段を用いて最適な環境を提案できます。また、拡張性に優れたHCIをプライベートクラウドとして構築し、定額料金で利用できる点も魅力。
※調査対象の選定条件(すべて2023年5月24日調査時点)
Googleにて、サーバーやネットワーク機器、ストレージなどを含むキーワード「ハードウェア リプレース」で検索した際に表示されるサーバーリプレースソリューション(サービス)を持つ会社31社を調査し選定。
・3選の選定条件1(フィールドワン)
調査対象31社の中で中古再生品によるリプレースに対応している会社のうち、保守・販売に対応している機器の種類(型番)が283種と最も多いため、様々な企業の環境に対応できる会社と判断。
・3選の選定条件2(MCデジタル・リアルティ)
調査対象31社の中で最多のデータセンター数(国内6か所・世界50か所)を持ち、かつラックの電力供給が平均9kWと最も高いため、コロケーションに適したデータセンターであると判断。
・3選の選定条件3(カゴヤ・ジャパン)
調査対象31社の中で最もマイグレーションにあたるサービス数が多い(クラウドサーバー・ベアメタルサーバー・プライベートクラウドパッケージ・HCIサービス・HPCサービス)ため、
マイグレーションに関する豊富な知見を持つ会社と判断。
サーバーリプレースのためのガイドができました
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