サーバーリプレイスの代替手段【延命措置】
サーバーの買い替えは、新品を購入するだけが唯一の選択肢ではありません。メンテナンスが行われた中古のハードウェアに交換することで、サーバーの寿命（EOSL：End of Service Life）を延ばすことが可能です。このページでは、その具体的な方法「リファービッシュ」について、そして、メーカー保守期限を超えた製品を別会社に保守してもらう「第三者保守」について解説します。
リファービッシュ（再生品リプレース）
リファービッシュとは、既存の機能を保ちつつコストを削減する方法です。単純に部品を交換するだけなので、コストを抑えつつリスクも最小限にすることが可能です。そのメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
コストを大幅に削減できる
リファービッシュ品は新品に比べて価格が大幅に低く、同等の機能を持つサーバーを安価に導入できます。これにより、ITインフラのコストを大幅に削減することが可能です。
載せ替えリスクを最小限に
リファービッシュ品は既に使用されていた製品をリニューアルしたものであるため、新品に比べて故障率が低いと言われています。これにより、載せ替えによるリスクを最小限に抑えることが可能です。
デメリット
該当する代替品が市場に出回っていない場合がある
リファービッシュ品は市場に出回っている中古品をリニューアルしたものであるため、需要と供給のバランスにより該当する代替品が市場に出回っていない場合があります。これにより、必要な時に必要な製品を手に入れることが難しくなる可能性があります。
性能は進化しない
リファービッシュ品は新品に比べて性能が進化しないため、最新の技術を取り入れることが難しいというデメリットがあります。言うまでもなく、最新の技術を必要とする場合には新品を購入する必要があります。
第三者保守
リプレースに対応するだけでなく、そのままメーカーに代わって第三者保守サービスを提供しているパートナー会社も一定数存在します。EOSL後の保守を、保守保全技術と代替部品を持った第三者に依頼するのが第三者保守です。適切な業者にサービスを受ければ、コスト・稼働ともに安定的な運用が期待できます。ここではその第三者保守サービスについて解説します。
メリット
メーカー保守よりも比較的安い
第三者保守サービスはメーカー保守に比べて比較的安価で、同等のサービスを提供します。これにより、保守コストを削減することが可能です。
同じコンピュータ機器をより長く利用できる
第三者保守サービスはEOSL後もサービスを提供するため、同じコンピュータ機器をより長く利用することが可能です。これにより、資産の有効活用が期待できます。
デメリット
知的財産権侵害やライセンス契約違反のリスク
第三者保守サービスを利用する際には、知的財産権侵害やライセンス契約違反のリスクがあります。これにより、法的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
第三者保守ベンダーの事業継続性に関するリスク
第三者保守ベンダーの事業継続性に関するリスクもあります。ベンダーが倒産した場合、保守サービスを受けられなくなる可能性があります。
編集部まとめ
サーバーリプレイスの代替手段として、リファービッシュや第三者保守があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、自社のニーズに合わせて選択することが重要です。また、リスクを避けるためには、信頼性の高いベンダーを選ぶことが必要です。これらを参考に最適なサーバーリプレイスの代替手段を選んでください。
